有機野菜の危険性

「有機野菜は危ない?」
「遺伝子組み換えの作物なの?」

そんな疑問をもつかもしれません。

しかし、一般野菜より有機JAS認定の有機野菜の方が、比較にならないほど安全です。

ではなぜ、有機野菜が危ないという声があるのか。

危険性を指摘する3つの理由を紹介しながら、有機野菜の危険性についてどう認識すればいいのか解説していきますね。

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有機野菜と一般的な野菜の安全性

まずはじめに、有機野菜は一般野菜に比べて、安全・安心な食材です。

有機JASの認定を受けた有機野菜は、法的な管理体制がしっかり整っていて、化学的に合成された農薬の使用を厳しく禁じています。

ではなぜ、有機野菜が危険といわれるのでしょうか。

有機JASマークや有機野菜の定義はコチラ
有機野菜とは?無農薬野菜との違いを農家が分かりやすく解説

有機野菜が危険と言われる3つの理由

考えられる有機野菜のリスクは、大まかに3つあります。

それぞれ詳しく見てみましょう。

1、硝酸性窒素(しょうさんせいちっそ)

硝酸性窒素(しょうさんせいちっそ)は酸素欠乏症や、生殖器障害、発ガンなどを生じさせる原因になるのではないかと懸念されている、人体に有害な物質です。

有機野菜は硝酸性窒素を含んでいる可能性があります。

化学肥料で育成される一般野菜でも同じことが言えますが、野菜の栽培に窒素成分は不可欠です。

  • 野菜が窒素成分を過剰に吸収しすぎた場合
  • 野菜が栄養素として窒素成分を消費する前に収穫した場合

などは、硝酸性窒素という形で野菜の中に残っていることがあります。

窒素を含んだ有機肥料を大量に使用する有機栽培では、硝酸性窒素を多くため込む可能性が、やや高いと言えるでしょう。

硝酸性窒素の問題は機関・立場によって主張が異なるので一概に危険であるとは言えませんが、有機野菜・有機野菜でない一般の野菜に含まれているのは事実です。

農作物は、吸収した硝酸性窒素からタンパク質やアミノ酸を生成するので、健康には影響ありません。

引用元:硝酸性窒素地下水汚染対策の啓発について【環境省】

多くの国の研究者や政府機関の方針は「野菜は食べた方がよいが、その硝酸態窒素含有量はなるべく抑えたい」という点で一致しているようだ。

引用元:野菜の硝酸態窒素を巡るウソ | FOOCOM.NET

硝酸性窒素が比較的、残りやすい野菜の条件は、以下2点です。

畑に雨が直接あたらないことで窒素が流出しにくい、ビニールハウスなど施設園芸による作物。
収穫のタイミングが成長段階にある作物(ホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイなどの葉物野菜)。

ただ、残留している硝酸性窒素は、調理時にしっかり茹でることで半分以下に減らすことができます。

また、植物として大きな成長が終わってから収穫する作物(ダイコン、ニンジン、ジャガイモなど)や、果実を食する作物(トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャなど)には、硝酸性窒素は残りにくいと言えます。

もし、硝酸性窒素を全く体内に入れたくないのであれば「野菜を食べない」ことが一番ですが、現実的ではありませんし、野菜を採らない方が健康を害する可能性が高いです。

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2、病原菌

有機栽培では、サルモネラやO-157などが含まれている可能性を否定できません。

万が一「サルモネラ」や「O-157」を体内に入れてしまった場合は、あなたの健康に大きなダメージを与えます。ひどいケースでは重篤な症状を引き起こし、命を危険にさらすことにもつながります。

有機肥料の原料として、残飯や家畜のフンを使用することがあります。

十分な発酵を経て生産された有機肥料ならば、原料を発酵させるときの発熱で病原菌は死滅してしまいます。

しかし、発酵が未熟だった場合、病原菌が残ったまま畑に施される可能性が想定されます。

有機野菜は、有機JASの厳しい検査・審査を通過している野菜ですが、病原菌の残留については規格がありませんし、堆肥の原料になるフンを提供した家畜のエサまでは、規定していません。

もちろん、あまりに不格好だったり、腐敗が心配されたりするような状態、なんらかの事故で病原菌による汚染の可能性がある作物ならば、出荷や流通の過程で廃棄されます。

「病原菌」が危険であることは間違いありませんが、あなたの家庭に届く有機野菜に「病原菌」が付着している可能性は限りなく低いです。

3、抗生物質

抗生物質は、強い殺菌作用を持っています。

本来は悪い菌を殺したり、悪い菌の活動を抑えるためのものですが、あなたの健康にとって良い細菌・必要な細菌に対しても殺菌作用がはたらきます。

強いアレルギー反応を引き起こしたり、人体に重大な影響を及ぼす可能性があります。

病気の治療や予防として抗生物質を与えられた家畜のフンを、有機肥料の原料として使用し、その肥料が有機栽培に用いる可能性があります。

残念ながら有機JASの申請・認可において、有機肥料の原料に使用するフンが、抗生物質を与えられた家畜のものかどうかを問う項目は、ありません。

抗生物質の危険性は、完全に否定もしきれない事実の一つでもあります。

しかし、

「家畜のエサに抗生物質 → 家畜のフン → 有機肥料に加工 → 有機肥料を有機栽培に使用 → 有機野菜 → あなたへ」

と、たどる経路が長く、危険性としては小さいかもしれません。

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ところで話は変わりますが

遺伝子組み換えの有機野菜は存在する?

JAS規格に適合した有機野菜なら、遺伝子組み換え作物ではありません。

JAS規格の第4条の「圃場(ほじょう:作物の栽培場所のこと)に使用する種子または苗など」の項目で、明確に禁じられていますので、この基準が守られている限り、「ありえないこと」です。

資材としての遺伝子組み換え物質も使われていない

また、栽培に有害な動植物の防除や、作物の洗浄、作物を収穫したあとの品質を維持するための資材としても、遺伝子組み換え作物を由来とする物質は、一切使用できません。

まとめ

3点の危険性を紹介しました。

リスクとしてはかなり低い可能性のものばかりですが、体に良さそうな有機野菜でも無条件に、過剰に食べるのは控えるべきです。

有機野菜でも一般野菜でも、正しい認識と正しい食べ方を、常に学びつづけていきましょう。

ただし有機野菜の化学的な農薬による害や、有機野菜が遺伝子組み換え野菜である可能性は、ほぼ「ゼロ」です。

日本国内で入手できる野菜で、化学農薬と遺伝子組み換えの害を心配なさっているあなたは、迷わず有機野菜を選択なさってください。

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