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耳をすませば

耳をすませばの舞台となった「聖蹟桜ヶ丘」

金曜ロードショーで数年おきに放送される「耳をすませば」。

何度も放送されているにもかかわらず、放送された後に例年にない現象を引き起こしている。

「耳をすませば症候群」と呼ばれる現象は一体何なのだろうか?

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「耳をすませば」のあらすじ

まずは「耳をすませば」のあらすじ

主人公・月島雫は、読書が好きな中学3年の女の子です。

受験勉強で一生懸命な周りの目を気にしつつも、学校の図書館や市立図書館で本を読みふけっていました。

夏休みのある晩、自分が借りた本の貸し出しカードに「天沢聖司」という名前を発見します、雫の借りた本にはどれもその名前が書かれてあり、「どんな人だろう」と気にかけるようになりました。

ある晴れた日、見知らぬ少年に自分が考えた「カントリー・ロード」の訳詞を覗かれてしまい「お前さあ、コンクリート・ロードはやめた方がいいと思うよ」と嫌味を言われてしまう。

自分の作った訳詞を読まれた雫は「やな奴!」と憤慨するのでした。

その、完全に「嫌なヤツ」だと思っていたその見知らぬ少年が天沢聖司であることを知った雫は彼の生き方に強く心を動かされ、惹かれていきます。

物語のラストで、聖司は雫を自転車に乗せ、秘密の場所へ向います。

そこで、雫はもっと勉強するため高校に進学することを告げ、聖司は雫に結婚を申し込み、一人前のバイオリン職人になることを誓うのでした。

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耳をすませば症候群って?

雫と聖司の会話で凹む

雫「あたし、もっと勉強する。だから、高校へも行こうって決めたの。」

聖司「雫、あのさ・・・。」

雫「・・・・・!?」

聖司「オレ・・・、今すぐってわけにはいかないけど、」

聖司「オレと結婚してくれないか?」

雫「・・・・・!?」

聖司「オレ、きっと一人前のバイオリン作りになるから・・・。」

聖司「そしたら・・・。」

雫「うん・・・。」

聖司「ほんとか!?」

雫「うれしい!そうなれたらいいなって思ってた。」

聖司「そうかぁ!やったぁー!!」

雫「待って・・・、風冷たい。」

雫「きゃっ。」

聖司「雫!大好きだ!!」

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耳をすませば症候群

「耳をすませば」は爽やかで甘酸っぱい雫と聖司の青春ラブストーリーです。

その「耳をすませば」の描写を見て、公開当時に青春時代を送っていたと思われる30歳前後から30代中盤くらいの男性が自らの青春と比べる事で、憂鬱な気分になることを「耳をすませば症候群」と呼びます。

「耳をすませば症候群」にかかってしまった大人達の嘆きの声抜粋

「俺の青春返して」
「これあかんやつや」
「これあかんわ…こんな青春あかんわ…」
「もはやテロですわ」
「こいつらは結婚の恐ろしさを知らない」
「ちょっと今から自転車で女の子の家の下に行ってくる」
「俺たちは老いた」
「俺の人生つまんね…」
「何やってんだろ、俺…」
「お前らの青春、ゲーム、漫画、アニメ 」
「過去がどうとかじゃない、未来に希望しかない雫たちを観てるのが辛いんだ 」

中学生の聖司と雫のやりとりが現実的かどうかはさておいて、こんなシーンを見せられてしまっては、自分の青春と比べて凹んでしまうのも分かる気がします。

また、あるアンケート調査によると、

月島雫と天沢聖司があの後どうなると思いますか?

1.結婚する
2.別れる

の質問に対して

結婚する 383 (38.3%)
別れる 617 (61.7%)

と言う、結果まででており。現実を知ってしまった大人達のネガティブな!?思想が反映されています。

まとめ

この「耳を澄ませば」についてある有名映画監督は

見たものの中に、本来では「ありえなかった現実の世界」が正当化され、

従来の「あたりまえだった現実の世界」が否定される。

本来持っていなかったものをまるで持っていたように錯覚させ、それを否定される。

こんな残酷な作品は無い。

と述べたそうです。

要するに、「こんな青春甘酸っぱストーリーは、ほとんどの人には起こらなかったしあり得ない世界だった」

「だけど、その甘酸っぱストーリーを、誰もが経験するよなものとして見せることで、あなたの普通の青春(現実)を否定してしまう」

現実とはかけ離れた作品ですが、青春そのものを大きくデフォルメすることで、良くも悪くも、自分の青春を思い出させてくれる良い作品なのではないでしょうか。