チョコレートの健康効果ってご存知ですか?
チョコレートの健康効果はほしいけど、摂取カロリーも気になるという方もいるでしょう。
「毎日少しずつチョコレートを食べることは、心の健康に効果がある」
2015年の愛知学院大学と愛知県蒲郡市、お菓子メーカー明治の共同研究によって、このような発表がされました。
心の健康やその他の効果効能についても詳しく見ていきましょう。
チョコレートの効果効能
カカオポリフェノールの効果
血圧の低下
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールを多く摂ることで、血圧が下がります。
正常血圧の人にも少しの低下が見られますが、高血圧の人ほど低下量が大きいです。
これはカカオポリフェノールの抗炎症作用が血管を広げ、血流を改善したことにもよるもので、動脈硬化の予防やストレスの低減にもつながります。
イライラなどを感じる時にはチョコレートを食べて「ほっ」としましょう。
記憶力の向上(脳への効果)
チョコレートの摂取で、記憶力を向上させるタンパク質である脳由来神経栄養因子(BDNF)の値が増加します。
BDNFは近年、認知症の研究で注目されているタンパク質で、認知症やうつ病にかかると減少するものです。
男女別に見ると、わずかではありますが女性の方がBDNFの増加量は多いようです。
今回の血液検査によるBDNFの増加が確認されたことで、チョコレートを食べると元気になり穏やかな気持ちで過ごせるという心の健康について、医学的に実証されたことになります。
チョコレートによる記憶力の向上は、勉強にも良い効果があると言われています。
参照元:5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン | みんなの健康チョコライフ
カカオ分がポイント?
健康効果を得るには、ただチョコレートを食べればいいということではなく、カカオ分を多く含むチョコレートを食べる必要があります。
目安としてはカカオ分7割以上です。
カカオ分を多く摂ることに健康効果があるということですが、カカオ分が7割に満たないチョコレートだとチョコレートを多く食べなければいけなくなるので、それに伴って摂取カロリーも増えてしまうことになるんですね。
要するに「カロリー摂取を抑えつつ、カカオ分をたくさん摂りましょう」ということになります。
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チョコレートの美容効果
美容効果については、カカオポリフェノールの抗炎症作用と抗酸化作用がポイントです。
肌のしわは炎症反応により発生するのですが、カカオポリフェノールの抗炎症作用が血管内の炎症を軽減してくれることにより、しわ予防が期待できます。
また、先に述べたBDNFの増加の要因でもあると考えられますが、カカオポリフェノールには抗酸化性もあります。
この抗酸化性が体や脳の酸化を防ぐ作用で、アンチエイジングにも効果があります。
肥満のリスクは?効果的な食べ方と量
高カロリーのイメージもあるチョコレート。
今回の実験は、カカオポリフェノールを多く含む、カカオ分72%のチョコレートを1日25グラム摂ってもらうというものです。
1日25グラムというのは約150キロカロリーに相当しますが、4週間続けても体重に変化は見られませんでした。メタボの心配はないとのこと。
カカオ分7割以上のチョコレートを1日25グラムほどであれば、効果的な食べ方といえるでしょう。
チョコレートを定期的に食べる人は、肥満度指数(BMI)が低い傾向があるという論文が26日、米国医師会(American Medical Association)の内科専門誌「アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン(Archives of Internal Medicine)」に掲載された。
チョコレート食べる時間はいつが良い?
チョコレートを食べるタイミングは、朝昼晩と数回に分けて食べるのがオススメです。
チョコレートから摂れる健康成分のカカオポリフェノールはいつまでも体内に留まってはいません。
チョコレートを食べてから2時間ほどで血中濃度がピークに達しますが、そこからは時間とともに減少し、24時間後にはほぼなくなります。
「食べだしたら止まらなくなる」という点には注意ですね。
カカオ分高めのチョコは苦い?
カカオ分が高めのチョコレートは苦いという話も聞くので、実際に市販のものを食べてみました。
最近ではいろんなメーカーがチョコレートの健康効果に注目し、スーパーへ行けば、カカオ分が箱に数値で明示されている商品がたくさんあります。
カカオ分72%のもので試してみましたが、至って普通のビターチョコであり、苦味の中に十分甘みもありおいしいです。
含まれるカカオ分の数値が大きくなるほど苦味が増しますが、調べてみると90%の手前までぐらいは甘みが感じられるようです。
90%を超えてからは甘みが消え始め、99%は甘みが皆無で「薬か?」ってくらい苦いだけのようで、おいしくないという方もいます。チョコレートなのに!(笑)
実際に買ったもの:チョコレート効果|株式会社 明治
ちなみに明治が出している「チョコレート効果」には、カカオ分が72%、86%、95%の商品があります。
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まとめ
チョコレートの健康効果というのは1にも2にも、カカオポリフェノールが鍵を握っています。
巷で聞くチョコレートの美容効果やダイエット効果というものに期待してみても、甘み(糖分)控えめというのは避けては通れないようです。
一方で元々は、ただひたすら甘いミルクチョコレートが好きという人でも、最近はビターにはまってるという人もいるので、まずはカカオ分72%ぐらいから試してみては?
そんなこと言ってる甘党の私も、ビターチョコにはまりつつあります…(笑)
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