生姜(しょうが)

乾燥させてパウダーにも?生姜の保存方法や期間について

生姜って保存できる?方法や期間について

生姜が健康にいいのは何となくご存知かと思います。

しかし保存法についてはあまり分からないという方が多いのではないでしょうか?

生姜は正しい保管方法で一年間の保存が可能で、さらに独特の辛味・風味が増します。

そこで、ご家庭で簡単に行える生姜の保存についてご紹介します。

詳しい保存方法や保存期間を観ていきましょう。

生姜の保存方法

生姜って保存できる?方法や期間について

保存方法としては次の3つがあります。

  • 常温保存
  • 冷蔵保存
  • 冷凍保存

生姜を保存する場合、温度・湿度、方法によって、効果効能はやや薄れる傾向です。

ベストな条件は、一般的に温度15度で湿度90%とされていますが、大体の目安です。

また、風味や辛味を失わないまま冷凍保存しておくことも可能です。

カットして保存する場合

カットして保存する場合には、手際が大切です。

道具や容器をあらかじめ準備してから、最後に生姜をカットして空気と切り口が触れる時間を短縮することで効果の損失を減らすことができます。

つまり切り口が空気に触れる時間が長いほど、効果が減少してしまいます。

常温保存

生姜を常温で保存する場合には、キッチンペーパーで生姜を包み風通しのよい冷暗所などに置くとベストです。

気温にも依りますが2~3日は全く問題ないでしょう。

水に浸けておく方法もあります。

その際次のことにご注意下さい。

  • 水温が上がると水自体の質も落ちるので、日光に当てない。
  • 2~3日に一度は水を替える。
  • 2週間程度を保存期間の目安にする。

常温で更に長期間保存したい場合は、水ではなく「焼酎」を活用します。

1か月以上保存でき、悪影響がなければ2~3か月の保存が可能です。

ただし、いずれの場合も7~9月の高温期は避けましょう。

気温が高いばかりでなく、いくら風通しが良くても空気中の水分量がかなり高いので、傷んでしまいます。

この時期は冷蔵保存が必須です。

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冷蔵保存

室温が27度を超すような時期は冷蔵庫の野菜室です。

ご家庭の冷蔵室はおおむね10度前後の設定が一般的だと思います。

冒頭で適温とした15度よりやや低めの温度帯ですが、27度の室温よりは遥かに良い保存環境です。

温度調節機能がある場合は15度に設定するか、ワインセラーをお持ちであればセラーの方が適正で、半年程度は保存が可能とされます。

通常の野菜室であれば1週間は何の問題もありません。

2~3週間程度を期限に消費しましょう。

ただし、一つだけご注意を。

ジップロックなどの保存袋に収める際、水気は清潔な布巾やペーパータオルで完全に拭き取っておきましょう。

湿っている状態だとカビが繁殖する場合があります。水分の残存は、厳禁です。

冷凍保存

生の状態から冷凍保存も可能です。

可能ですが、解凍の手間を考えるとあらかじめ用途を決めておいて、それに見合った形状にカットしておく方が、得策です。

また薄切りや千切りにする場合は固まりにせず、一度に使う分ずつラップして、冷凍するのがポイントです。

保存期間は長期化できたけれど、解凍後に余った分を再冷凍するのは、時間と栄養分のムダでしかありません。

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乾燥させてパウダーに

他に「乾燥」という手段もあります。

薄くスライスした生姜をザルやカゴに並べて1週間ほど(温度や生姜の厚みによります)風通しの良い日陰などで乾燥させます。

重量が元の10分の1程度に減ったら、ミキサーで粉砕して生姜パウダーの完成です。

紅茶に、魚の煮付け(臭い消し・風味付け)、炒めものの調味料として、スープの香辛料として、など用途に限りがなく、とても簡単に生姜を摂りいれることができます。

漢方薬の世界で用いる手段で、乾燥させた生姜=「乾姜」と呼ばれるものです。

より効果の減少を抑制するには、やや厚く切って一週間以上じっくり乾燥させてくださいね。

生姜はすりおろしても保存できる?

何かと登場機会の多い「すりおろし生姜」は製氷機を活用しましょう。

製氷皿にすりおろした生姜を容れて、製氷室に格納するだけです。

その都度、製氷皿から取り出しても良いですし、凍結後、保存袋に入れ直しても結構です。

100円ショップで様々な形の製氷皿も販売されていますので、お子様と楽しみながら、愛らしい冷凍おろし生姜を作ってみてはいかがでしょうか。

さらに、丸のまま冷凍しておき、使いたい時にすりおろしても結構です。

こうすることで、生姜独特の「筋」が固定されたままおろされるので「生姜の繊維質が苦手」という方のお悩みも解消されます。

生姜を保存するメリットや注意点

生姜は長期保存が可能で、尚且つ適切に保存された生姜(表皮が薄い茶色で、年中スーパーで販売されている生姜:ひね生姜)は風味・辛味が増して、保存に適した野菜の一種と言えます。

しかし、ジンゲロールをはじめとする体を芯から温める成分などは、空気に触れると酸化し別の成分に変わり始める性質があります。

ジンゲロールの場合、空気に触れて15分以上が経過すると、切り口部分は約半分が失われてしまうという報告もあります。

やはり、手際の良い処置が欠かせません(損失は切り口部分だけで、切り口が硬化することで、内部のジンゲロールは飛散が抑制されます)。

また、冷蔵と冷凍を比較すると、栄養価の維持の観点からは「冷蔵」をお勧めします。

8度を下回るとジンゲロールや、ショウガオールなど、生姜特有の有効成分が失われます。

薬効とも言うべき、これらの効果効能を摂取したい場合は冷凍を避けて、ご購入後、早めに消費するか常温保存、もしくは冷蔵保存までにしましょう。

いい生姜の見分け方

生姜の主成分は水と炭水化物。

人の健康維持にも大切なものですが、菌の繁殖にも欠かせないもの。

残念ながら、流通過程で傷んでしまうものもありますので、見分けのポイントもご紹介します。

新生姜の場合

・表皮が透明感のある白色であること
・ハリやツヤがあるもの
・茎元が美しい赤色であること

ひね生姜の場合

・鮮やかな薄い茶色であること
・重量感があるもの
・プックリとし、締まりがあること
(陳列品を触る場合、梱包や生姜そのものを傷つけないよう、軽く触る程度にしてくださいね)

引用元:日本食品標準成分表2015年版(七訂):文部科学省

・食中毒菌に対する香味野菜の発育阻止作用;宮川豊美、川村一男
・ショウガ摂取がヒト体表温に及ぼす影響;日本栄養・食糧学会誌

他にも黒く変色したり、先端がブヨブヨしているものは、ご家庭で保存中であっても、食べずに破棄してください。

薬効成分も期待できません。

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まとめ

手段さえ誤らなければ一年という長期間保存が可能な生姜です。

あまり大量に購入しないこともポイントですが、適切に保存をし、薬効ともいうべき効果効能を存分に摂取して健康な毎日をお過ごしください。

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