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生姜の栽培方法と時期。畑とプランターどちらでもOK!

生姜の栽培方法と時期。畑とプランターどちらでもOK!

今回は、生姜の栽培方法・時期についてお伝えします。

水の与え方や量において、少し繊細な栽培方法になりますが、抑えておくべきポイントを明確にしながら、畑とプランター、それぞれの場合の栽培方法・時期を解説します。

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まずは種生姜選びから

生姜の栽培は「種選び」が大切

生姜の栽培は、上質な種を植え付けることが成功のポイントです。

種生姜は、鮮やかな黄色でツヤがあり、みずみずしいものが、よい種です。

黒ずんでいたり、ハリ・ツヤもなく、シワシワだったりするものは、駄目な種。

インターネット通販も便利で良いのですが、できれば種苗店などで「ご自分の目」でお求めください。

それほど、生姜は種選びが大切です。

生姜の品種

生姜の品種は大きく分けて「大ショウガ」「中ショウガ」「小ショウガ」の3種類のサイズがあります。

プランターによる栽培では、大ショウガを育てることができません。プランターサイズによっては、できないこともありませんが、大きくなりにくい環境に違いはありませんし、大ショウガが必要とする栄養量を、十分ストックしておくには土の量が少なすぎます。

プランターで栽培する場合は、中ショウガ、または小ショウガを確実に育てましょう。

種苗店で、「プランターで栽培できるサイズの生姜を求めている」と伝えてみてください。

丁度よい大きさの種生姜を紹介してくれる筈です。

プランターで生姜の栽培にチャレンジ

生姜の栽培方法と時期。畑とプランターどちらでもOK!

必要なもの

プランターで生姜を栽培するには、次のものが必要です。

  • プランター(横幅約65cm×深さ30cm以上のもので4個の種が目安です)
  • 鉢底石
  • レンガ(プランターの下に台としてレンガを2~3個使用してプランターの底と地面を切り離しておくと、風通しが良く病気の抑制に効果があります。必須ではありません。)
  • ジョウロ(水やり)
  • 小ぶりのスコップ(追肥と土寄せ)
  • 敷きわら(梅雨明け後の土壌保湿として)
  • 肥料(堆肥、化成肥料、ミネラル肥料)

栽培の時期

5月中旬の植え付けが良いでしょう。

収穫は11月の中旬が適期です。

小ショウガや中ショウガ品種なので、栽培期間は畑での栽培に比べ、半月~1か月短めです。

温暖な気候を待ってから、発芽するのに確実な気温で植え付けましょう。

栽培の流れ

生姜の栽培方法と時期。畑とプランターどちらでもOK!

土の準備

プランターの場合は市販の培養土が最もお手軽です。

ただし、プランターの底部には3~5cmほどの軽石(鉢底石:「はちぞこいし」)を敷き、排水性を確保しておきましょう。

また、少量のミネラル肥料も混ぜ合わせておくと、生姜にとってより良い土になります。

芽だし【3月中旬から3月下旬】

種苗店で種生姜を購入して、まずは「芽だし」を行います。

種生姜の大きさは1個あたり約50g前後が適当です。大きな種は手で割るか包丁などで分割してください。

もし、入手できるなら切り口に灰を付着させておくとよいでしょう。

1.適当な段ボール箱などに新聞紙を丸めて詰めます。

2.湿らしたキッチンペーパーで種生姜を包み、新聞紙を詰めた段ボール箱に収めておきます。

可能な限り20℃前後の温度を維持するようにして、1か月もすると、芽が出てきます。

この芽だし作業は、屋内の温度変化が少ない環境で行うと簡単です。

植え付け【5月中旬】

植え付け間隔は10cm程度としましょう。

覆土は、8cm前後を目安にします。

水やり【土の湿り具合に合わせて随時】

生姜は湿気を必要とするので、水やりは少量をこまめに、が基本です。時折、土を掘って水分を確認しましょう。

植え付け時のみ、たっぷりの水を与えてください。

追肥

成長に合せて、必要な栄養素を順次、与えていくための肥料を与えることを追肥(ついひ)といいます。

本葉2~3枚の頃に化成肥料を追肥してください。その後は1ヶ月に1回ほどの追肥をします。

畑での栽培に比べて、土の量が極端に少ないので、少量をより回数多く、とします。

1回の量は、標準的なプランター(横幅が約65cmのもの)で、ペットボトルのキャップ1杯が目安です。

敷きわら

プランター栽培でも、敷きわらはとても有効です。

長いわらの場合、5~6cm程度にハサミでカットして被せてやると、作業性がよくなります。

失敗しないための注意点

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大きい品種をチョイスしない

プランターですので、大きく育つ品種は向きません。

水を切らさない

土の量が少ないので、水分不足に注意してください。

一気に水を与えるのは良くありませんが、水分を失った生姜は枯れていくだけです。

こまめに、チョコチョコと、を心がけましょう。

生姜の栽培に適した環境

半日陰が最適です。

一日中、ずっと陽があたる場所よりも、半日は日なた・もう半日は日陰、のような場所が向いています。

肥料

ミネラル成分を含んだ肥料を活用すると、よい生姜を栽培することができます。

害虫・病気対策は?

害虫

土中に棲むガの幼虫やヨトウムシなどが、悪さをします。
特に発芽直後などに土の中で種ショウガや新芽をカジルことがあります。
発芽直後は、毎日の点検と観察を欠かさず、異変があるようならば、土中の害虫に効果を発揮する殺虫剤を散布しましょう。

病気

生姜がかかる病気には根茎腐敗病があります。
茎の土際や新芽に水がしみたような、まだらのシミができて腐敗します。
病原はカビの一種で、土壌から感染します。

シラフシ病という病気もあります。
これは葉に白い斑点が発生する病気ですが、枯れることはありません。
ただし、葉は本来の活動ができない状態ですので、生姜は大きくなりません。

いずれも、早い段階なら殺菌剤などで対応できますが、他の健康な生姜に悪影響を与えないために、基本的には抜き取って処分(焼却するのが一番です)する方が良いでしょう。

プランター栽培による生姜の連作障害

プランターの場合は、連作障害のリスクはありますので、連作は避けましょう。

別の植物を栽培するか、廃棄してください。

※連作障害

同じ植物(今回は生姜)を同じ土で何年も連続して栽培していると、次第に土の成分が偏って、枯れやすくなったり、奇形を生じたり、病気にかかりやすくなる現象で、生姜以外にも当てはまります。

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畑で生姜を栽培する

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必要なもの

畑で生姜を栽培するには、次のものが必要です。

  • クワ(畑作り)
  • ジョウロ(水やり)
  • 巻尺(畑づくりと植え付け間隔などの計測)
  • 小ぶりのスコップ(追肥と土寄せ)
  • 敷きわら(梅雨明け後の土壌保湿として)
  • スコップ(収穫)
  • 肥料(堆肥、化成肥料、ミネラル肥料)

栽培の時期

植え付けは4月の中旬から下旬。

収穫は11月中旬ごろが適期です。

品種、気候、気温、土質などにより収穫期は前後しますが、肌寒い時期は植え付けを控えましょう。

栽培の流れ

生姜の栽培方法と時期。畑とプランターどちらでもOK!

芽だし【3月中旬から3月下旬】

プランターでの栽培に同じです。

畑の準備・土壌作り【3月中旬から3月下旬】

芽出し作業と同時に畑を作ります。

畑には苦土石灰(※くどせっかい)、堆肥を入れ、よく耕します。

使用する量は苦土石灰が50g、堆肥は500g程度(いずれも1㎡あたりの量)です。厳密に計量する必要はありませんが、特に苦土石灰は必ず使用してください。

苦土石灰は土が固くなる性質がある肥料ですが、生姜は成長にミネラルを必要とし、食べる部分が大量にミネラルを吸収します。

苦土石灰と同時に、同量の骨粉を投入しておくのも良いでしょう。

1週間程度、畑を寝かしてから、元肥を施します。

種を植え付けようとする場所を15~20cm程度掘り、溝を作ります。その溝に化成肥料30gと堆肥500g(いずれも溝1㎡あたり)をまきます。

溝を掘った土を少しずつ戻し、15~20cmの深さの溝が10~15cm程度になるよう、土と肥料を混ぜると同時に、ならしていきます。

畝の幅は、60cm程度準備しましょう。

●※苦土石灰

炭酸マグネシウムと炭酸カルシウムを主成分とするミネラル肥料の一つです。種苗店・ホームセンターなどで購入できます。

植え付け【4月中旬~4月下旬】

発芽した種生姜は、畑の溝に並べていきます。

種生姜を置く間隔は少なくとも20cm以上 確保しましょう。

詰めすぎ状態にすると、立派な生姜には成長しませんので、欲張らず。

溝を埋めるような格好で、種生姜に土を被せます【覆土(ふくど)】。

覆土の高さは約10~12cmになるようにかぶせ、畝全体を平らにならしておきましょう。

追肥と土寄せ【草丈に合わせて随時】

畑での生姜の栽培では

1回目は草丈が15cm位の頃…25gの化成肥料
2回目は草丈が30~40cmの頃…35gの化成肥料
3回目は2回目の1か月後の頃…35gの化成肥料

を施します。

量はいずれも畝の長さ1mあたりの目安量です。

畝に沿って肥料をばら撒き、軽く土と混ぜあわせて、株元に肥料を混ぜた土を寄せてやります。

成長に勢いがつくと、生姜が土の上にまで盛り上がってくることがあります。

日光にあたると緑色に変色してしまいますので、日除けの意味でも、土寄せを欠かさないでください。

水やり【土の湿り具合に合わせて随時】

生姜の栽培で最も気を使うのが水やりです。

生姜は湿気を必要としますが、あまりに多くの水分で満たされている状態が続くと、病気が発生しやすくなったり、生姜自身が腐ったりしてしまいます。

保湿性があり、なおかつ排水性のよい、フワフワの土壌をつくるために堆肥を入れて畑を作りましたが、水を与えすぎてしまうと、堆肥を使用した意味もありませんので、やり過ぎだけは注意してください。

水やりは小まめに、少しずつが、基本になります。

慣れていない内は、種を植えていない部分を掘ってみて、土の湿り具合を確認してみてください。

種がある深さと、同じ深さの土を手で掴みだして、手を広げます。団子になった土を、人差し指で軽く押さえると「ボロっ」と壊れる程度の水分量が、最もよい水分量です。

団子になりにくい場合は、こまめに水を与えて様子を見てください。

軽く抑えても崩れない場合は、やや水分が多い状態ですので、水を与えずに翌日か翌々日に、もう一度確認してみてください。

敷きわらで保湿【梅雨が明けてから】

梅雨が明けると、土は乾燥しがちです。

生姜は過湿による腐敗のリスクはありますが、乾燥していると枯れて死んでしまいます。

水やりの頻度を増やしても結構ですが、生姜に良い環境とは言えませんし、水やりも大変です。

そんな時期は、土の上にわらを敷き詰めると、効果が絶大。適度で安定した湿気を、長い間保つことができます。

お知り合いの米農家さんやホームセンター、種苗店で入手できます。

わらは、何かと重宝する農業資材です。保管場所が必要になりますが、生姜に限らずストックしておくと便利です。

※畝にビニール(マルチシート)を被せる栽培法もありますが、土寄せの度にビニールを剥いで、再び被せる必要がありますので、おススメしません。敷きわらの方が復旧も簡単です。

収穫【11月中旬以降】

慎重に、スコップで周囲を掘ってから、ゆっくりと生姜を引き抜きます。

生姜はイビツな形をしていますので、一部分を無理に引くと簡単に折れてしまいます。

なお、後で詳しく説明しますが、気温が15℃を下回ると生姜は成長しません。いくら管理を続けても、収穫量は増えない、ということになります。

獲り遅れ、ということはありませんが、適期以降の栽培には効果も意味もありません。

失敗しないための注意点

1.水分

生姜は一にも二にも水分です。
少し大変ですが、水分管理に全力を注いでください。

2.衛生的な環境

万が一病気が発生したら、直ちに取り除いて、畑から隔離してください。

大規模な生姜農家さんは、生姜畑専用の作業靴や作業服・道具を用いるばかりか、道具や手の入念な殺菌消毒を欠かしませんし、病気が発生した箇所は半径1mの土までも畑から持ち出します。

「もしかしたら、病気が根治するかも。生姜が元気に快復するかも。」という期待は捨ててください。

病気はすぐにまん延して、周辺の生姜は全滅します。

生姜の栽培に適した環境

生姜の栽培方法と時期。畑とプランターどちらでもOK!

植え付け前の畑づくりから、堆肥を十分に施して、「フワフワで保湿が良い、かつ排水性のある」土づくりを心掛けてください。

また、過剰な水やりは厳禁ですが、カラカラの乾燥状態でも、いけません。

生姜は15度以上の地温が必要です。15℃を下回る地温では、生姜は一切の活動を行いません。
(気温ではなく「地」温です。寒い時期や地域での栽培は不可となります)

光も必要です。ただし、強すぎる光は苦手としますので、8月ごろのジリジリとした陽射しが降り注ぐ時期は、寒冷紗(「かんれいしゃ」:化繊や麻などを粗く織った日除けに用いる布)を用いると、生姜によい環境を与えることができます。

肥料

堆肥でフワフワの土を維持して、土中の良い水分環境を維持しましょう。

化成肥料は長期的に効果を発揮する「遅効性肥料」が、生姜の栽培には向いています。

液肥や粉末状の即効性肥料は、どちらかというと適しません。

生姜は、土中のミネラルを必要とします。マグネシウム、カルシウム、カリウム、鉄分などを含む「ミネラル肥料」を用いると、元気で成長に勢いのある生姜を育てることができます。

害虫・病気対策は?

プランターでの栽培に同じです。

生姜の連作障害

2〜3年連作は可能ですが、年を重ねるにつれて土のミネラルは減少しますし、菌がたまりやすく病気が発生しやすくなります。
連作は可能ですが、1年ごとに別の場所で栽培する方が、無難です。

まとめ

こまめな水分管理と、水やりが生姜の栽培のポイントです。

また、根菜である生姜はカルシウム・マグネシウム・鉄・カリウムなど、ミネラル成分が不足しないように育てましょう。

ミネラルが健康な茎や葉に良い影響を与えることで、葉が光合成の量を増やし、食べる部分がより大きく・美味しく育ちます。

夏の恵みをタップリとため込んだ生姜は、あなたが厳しい冬を風邪一つなく乗り越える、天然の栄養剤として、きっと役に立つことでしょう。

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